2009年5月9日土曜日

青年よ、大志を抱け!

それは金銭に対してでも、自己の利益に対してでもなく、また世の人間が名声と呼ぶあのむなしいものに対してでもない。
人間が人間として備えていなければならぬ、あらゆることをなし遂げるため、青年よ大志を抱け。
二十歳のときに詩人であるものは、詩人ではなく、ただの人間にすぎない。
二十歳を過ぎて詩人であれば、そのときかれは詩人である。
青年は完全なるものは愛さない。
なぜなら、彼らの為すべき余地があまりにもわずかしか残っていないので、彼を怒らせるか退屈させるからである。
青春は単なる人生の花盛りではなく、来るべき結実の秋への準備の季節である。
私も青春のことを懐かしみ、若い人を羨むことがある。
しかし、もう一度若くなって世の中を渡ってこなければならぬと思うと、何よりも先に煩わしい思いがする。

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